男性型脱毛症

男性型脱毛症とは

男性型脱毛症(AGA)はパターン脱毛と呼ばれ、頭頂部、あるいは前頭部の生え際の後退あるいは両領域の脱毛を特徴とします。これらの領域では成長期毛(髪が伸長を続ける期間)が短縮し、毛は軟毛化し、やがて完全に脱毛します。男性型脱毛症は、家族集積傾向が認められます。男性ホルモンであるテストステロンがデヒドロテストステロン(DHT)に変換されると、感受性のある人には、男性型脱毛症を生じます。このテストステロンをDHTに変換する酵素は5αリダクターゼと呼ばれますが、1型と2型の2種類のサブタイプがあります。これら2種類のサブタイプのうち、5αリダクターゼの2型が主に頭皮の上記部位での毛根および前立腺でのテストステロンからDHTへの変換に関わるとされています。5αリダクターゼの1型は頭頂部、後頭部、腋窩での毛根部に分布しています。

男性型脱毛症の治療薬

フェナステリド1mg錠の内服で、3年間で約8割の男性型脱毛症例の方の症状の改善が報告されています。デュタステリド0.5mg錠の内服開始後24週時点での毛髪量と毛髪径はフィナステリドに比べ優位に改善を認めたと報告されています。これらの薬剤はどちらも、精液量を20%以上減じることが知られており、デュタステリドでは減少量が多いと報告されています。また、一定数、性機能障害を生じることが報告されています。肝機能障害が生じることがあるため、定期的な肝機能検査が必要となります。

男性型脱毛症(AGA)料金表

プロペシア (フェナステリドの先発品) 28日分
8,800円
フィナステリド (ジェネリック薬品) 28日分
6,600円
ザガーロ (デュタステリドの先発品) 30日分
9,900円
デュタステリド (ジェネリック薬品) 30日分
7,700円
血液検査 (肝機能検査)
1,000円
男性型脱毛症の内服薬の料金一覧です。内服療法で肝機能障害が生じることがあるため、定期的な肝機能検査が必要となります。
3か月以内に行った血液検査結果をご持参いただければ、血液検査は不要です。
血液検査は、初診時以降定期的に行います。
男性型脱毛症について、詳しくは、診療案内の男性型脱毛症をご覧ください。

外用療法

ミノキシジル
休止期の毛髪を成長期に移行させ、成長期を延長します。

内服療法

炎症性皮疹に対する内服抗菌薬の併用


ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロキシスロマイシン、ファロペネムなど

炎症性皮疹や面皰に対する漢方内服薬の併用


十味敗毒湯、荊芥連翹湯、清上防風湯など