巻き爪

巻き爪は、爪が過剰に湾曲した状態で、多くは足の親指に生じますが、その他の指に生じることもあります。爪が湾曲していても、疼みを生じない場合もありますが、痛みを生じて、医療機関を受診される場合もあります。生まれつきの場合もありますが、ほとんどは後天的であり、歩き方や、窮屈な靴などが原因のことがあります。


巻き爪治療には、様々な方法がありますが、当院では、
1.巻き爪マイスター®とリネイル®ゲルによる巻き爪治療
2.巻き爪クリップによる巻き爪治療
3.人工爪(ナオルン®)による巻き爪治療
を行っています。
いずれも、自費による治療となります。

巻き爪マイスター®という超弾性合金ワイヤを内蔵したコイルばねの巻き爪矯正具(写真1)を装着し、ケラチンというタンパク質でできている爪を軟化させる作用のあるアセチルシステインを主成分としたリネイル®ゲル(写真2)を組み合わせた巻き爪治療法となります。
治療効果の発現が早く、1か月ほどで、 巻き爪マイスター®を外していける場合が多いです。また、再発までの期間が長いのも特徴です。

形状記憶合金の特性を持った巻き爪クリップ®を装着することにより、巻き爪を矯正する方法です。厚い爪では、デバイスの装着が困難なため、比較的薄い爪が対象となります。矯正には数か月を要する場合があります。

ガラスフィラー樹脂を用いて、爪の根元の本来のなだらかな湾曲を利用し、巻き爪矯正をする治療法です。従来のアクリル樹脂による巻き爪矯正法に比べ、ガラスフィラー人工爪は剥がれにくくなっています。またスポーツをされる方にも対応できる治療法です。比較的巻き爪の湾曲が軽度の方が対象となる治療法です。